不動産鑑定士になってドヤ顔をする

社会人 不動産鑑定士試験への挑戦 2020年論文試験合格(予定)

lecとtacの民経会の印象(編集:2020/11/29)

作成:2019/12/03
編集:2020/11/29


この記事のアクセスが多く、
気になる方も多い印象でしたので試験を終えて精神的に冷静になっている今の段階で、
内容を見直ししておきたいと思います。



👉前提として


tacは基礎講義を受講しました。
lecは答練コースのみ今年受講しました。


【持っている教材等】
tac【基本テキスト、総まとめテキスト、過去問、答練、模試】
基本講義は全て受講、総まとめの講義も受講、答練等も解説受講のため、通常の一般的なtac受験生としての印象が中心となります。


lec【こうかけ、総まとめテキスト、答練、模試、試験委員対策講座】
基本テキストはなく基本講義すら受けてはいません。
lecではこうかけを中心に、答練の中身や解説、質問機能での印象が中心となります。




民法


tac


 【基本テキスト】
分かりづらいです。
覚えてほしい論証例が載っているのですが、その論証例は、論証例といいつつ、問題提起〜あてはめ部分までがセットで論証例として掲載されているものもあるため、初学ではどこまでが論証例なのか、他との棲み分けでの理解が難しいと思います。そして、推奨している論証例でたまに判例とは反対派の論証を掲載していることもあるので、反対派の説をとるべきか否かを適切に見定めないと怖いです。
この理由としては受験としての論証の展開の仕方が、反対派の説の方が書きやすいだろうという意図もあるようですが、出題者が判例と反対派の説での論証を期待しているのか、という疑問がありました。


 【総まとめ】
無駄だと思います。
まず、難しい問題しか出てなく、これを総まとめとして扱うことに疑問がありました。
そして、私が使っていたのは2019年の内容ですが、本試験や答練では参考条文が挙がっており、そこから問題の論点等を考えていくことになるのですが、総まとめでは何故かこの参考条文がありませんでした。
他の試験ならまだしも、鑑定士試験で参考条文なしでの問題は意味ないと思います。手抜きなのか、純粋に実力アップを願ってか、それとも作成者が難しい論点を出したいという欲求なのか。


 【答練等】
よく無いと思います。
まず、答練が難しい。そして直前答練や模試では、初見の論点や初見の論証例を平気で扱ってきます。本試験では出ないし、お金が勿体ないでした・・・。
難しい問題で実力アップして、本試験の問題は余裕になれる。ということも狙いとしてはあるかもしれませんが、まず、難しい問題を余裕で解けるレベルにもっていく時間が勿体ないことと、本試験との落差がありすぎて、本試験で変に裏を考えてしまい、素直に解答できなくなることもあります。
答練での添削コメントは模試以外はしっかりしてくれます。
解説は、講師によりますが、過去の判例に沿った出題が多く、判例の解説という無駄パートがたまにあること、説教が5割の解説等、時間が勿体ないと感じることもあります。


lec


【こうかけ】
分かりやすい。
理解を深めてもらいたいという気持ちが伝わります。ありがとう。
tacではいわゆる三段論法を意識することが無いのですが、こうかけでは自然とその三段論法を意識できる作りになっています。
また、どこまでが論証例なのか明確であり、他との棲み分けも分かります。
こうかけ全般に言えるのですが、問題集ベースでの作りなので、早期にアウトプットと同じトレーニングが積めることは優れている教材にあたると思います。


【総まとめ】
基本問題で構成されています。
本当に基本問題での構成のため、総まとめらしい内容です。
ただ、内容が本試験より易しい内容というか素直過ぎる内容ですので、不安感はあります。
事例を捻って現場力が試される本試験での、現場思考力というのは補えないかもしれません。あくまで、基本の総まとめという位置付けの印象です。


【答練等】
こちらも基本的には総まとめと同じような印象です。全ての答練等のうち、3題くらいが捻った問題がでてる印象ですが、他は全くの基本問題で、捻りは弱い内容になってます。
添削コメントはしっかりしてくれます。
そして、答案を書き上げる力が上がるのは、lecの添削の方がtacに優っていると思います。
解説は普通以上という印象です。悪くはありません。




経済学


tac


【基本テキスト】
初学だと分かりづらいです圧倒的に。
経済学のレベルが合格レベルくらいになってから見直しをすると分かりますw
そして扱ってる範囲がたしか狭い。
私は全く使いませんでしたので、これに没頭した方からしたら素晴らしいという意見があるかもしれないですが。
私の数年の受験歴の中で一番キレイな状態のテキストですw


【総まとめ】
総まとめ感がしっかりあり良いと思います。
ただし解説が難しいという点はあります。
民法よりは圧倒的に上質はテキストでした。


【答練等】
微妙です。
なんというか、深みがない問題というか、
現場思考力というよりただアウトプットするだけの内容になってます。
解説も分かりづらいです。理解はしなくていいので、こういう問題が来たらこうなると暗記してください、という感じです。


lec


【こうかけ】
基本的な学習がしてある前提ですが、非常に分かりやすいです。
私がlecを今年申し込んだ理由としては経済学のこうかけサンプルをパラっと見て、その質の高さを感じたことがあります。おすすめです。


【総まとめ】
内容としてはこうかけより実践的な内容で、一層理解が深まるものです。
ただ、総まとめに絞っていれば良いというわけではないので、ベースはあくまでこうかけを中心に、補足として扱うような教材かと思います。


【答練等】
理解が必要な深みが強い答練で、良いと思います。
tac生がlecの答練だけやると太刀打ちできない内容になってます。
暗記系の問題もありますが、現場力が試されます。
解説は式の展開が非常に丁寧なのが評価高いです。解説自体は大体20分はオーバーしてしまいます。



会計学


tac


【基本テキスト】
良いと思います。
定義や説明があっさりしているし、暗記科目になってしまいますが、その暗記をするという点ではあっさり系の方が助かります。


【総まとめ】
tacの教養科目では一番優れている教材だと思います。
tac生はこの総まとめだけやっておけば、本試験で平均点以上のカバー余裕だと思います。


【答練等】
半分良いですが、半分無駄です。
基本問題系では本試験で出るような問題だし、実際に出題されていますが、直前答練や模試では全くの意味ない問題が出されます。予備校を信じてこの直前期の答練だけやり込む、という方を裏切る答練だと思います。
解説は良いと思います。やる気ない感じですが、あっさりしており、腹に落ちる解説ですので問題無いと思います。


lec


【こうかけ】
キツめの内容です。色々とややこしく、中々頭に入ってきません。
苦行を前提としてコツコツと本試験まで繰り返すことを決意する必要があります。
そして内容が古いことがありますw


【総まとめ】
優れている教材だと思います。
lec生も総まとめと、答練をやっていれば正直問題ないと思います。


【答練等】
無駄は無く、本試験を狙っている問題で構成されています。
こうかけの内容を落とし込んでるだけですが、こうかけで理解したことを本試験に向けて一段と深めるという点で無駄がなく、良い答練だと思います。
的中率も良いです。
解説も分かりやすいです。



以上になります。主観ですので、参考程度にお願いします。